エリアトラウトに行ってみたいけれど、ちょっとだけ不安になる。
ルールは書いてある。でも、それ以外に“空気みたいなもの”がありそうで怖い。
怒られたらどうしよう、とか。浮いたら嫌だな、とか。
ここで触れておきたいのは、違反の話というより、なんとなく共有されている距離感のほう。
知っていると、少しだけ気持ちが楽になる類のもの。
キャスト方向は、なんとなく揃っていることが多い

混雑している日は、だいたい同じ方向に投げていることが多い。
誰かが決めているわけではないけれど、ラインが交差しにくい向きに自然と揃っていく感じ。
横に大きく振りかぶると、隣のラインをまたぐことがある。
一投ごとに、ほんの少しだけ周りを見る。それだけでだいぶトラブルの種は避けられる。
釣り座の間隔は、数字より体感

空いている日は広く使えるし、混んでいる日は自然と間隔が詰まる。
ただ、「ここ空いてるから入ろうかな」と思ったときに、
隣の人のキャスト幅を一瞬見る癖があると安心しやすい。
距離はメジャーで測るものではないけど、
振りかぶったときに気まずくならないかどうか、という感覚で測るのがいい。
微妙な距離感にしか入れないほど混んでいる場合は、一言「ここ入っていいですか」と声をかけるとお互い安心できる。
魚の扱いは、みんな静かに感じている

魚を地面に置かない。
なるべく直接触らないようにする。
写真は手短に。
声に出して注意されることは少ないけれど、
ここは空気がはっきりしている部分かもしれない。
ラバー製のランディングネットは魚も傷付かず、ルアー絡みも少ないので必須アイテムになる。
レギュレーションでも規定されていることがほとんどだ。
大きな声は悪ではないけれど

家族連れもいるし、友人同士で来ている人もいる。
笑い声が聞こえることもある。
ただ、池全体に響くような声量が続くと、少し浮くことがある。
エリアは、静かな集中がベースにある遊びなのかもしれない。
ネットインの方向も、なんとなくの配慮

魚が掛かったとき、横に大きく走ることがある。
そのまま強引に寄せると、隣のラインに触れることもある。
少し竿を立てて、角度を変えてから寄せる人が多いのは、
経験というより配慮の積み重ねに近い気がしている。
もしお祭りしてしまった場合は「すみません」と一言言えば大抵みんな「大丈夫ですよ」と許してくれる。
自分もそうなってしまう可能性がお互い常にあるからだ。
暗黙のルールは、怖いものではない

全部を完璧にやれる人はいない。
たまにラインが絡むこともあるし、距離を間違えることもある。慣れるまではキャストするにも難しい釣りだ。
少し周りを見る。
魚を丁寧に扱う。
問題が起きてしまったら謝る。
日常生活同様、当たり前のことをしていれば十分なことがほとんどだ。
個人的にエリアトラウトは釣りジャンルの中でも特にやわらかい場所だと感じている。
だから僕も好きで通ってしまう。
最初は緊張するけれど、何度か通うと、
その“空気”も自然と体に馴染んでくるはずだ。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
