クランクは「強いルアー」と言われることが多い。
実際、朝イチに投げるとあっさり口を使う日もある。
でも、同じクランクが昼にはまったく通用しなくなることもある。
これは単なる活性の上下だけでは説明しきれない。
1日の中で、クランクの役割そのものが少しずつズレていくからだと思っている。
朝|クランクは「判断を止める」主役になりやすい

放流直後やプレッシャーが軽い時間帯。
レンジが素直で、魚の判断もまだ速すぎない。
この時間のクランクは素直に強い。
一定レンジを安定して通し、同じ動きを保ち続けることで、
魚に細かい判断をさせず、そのまま口を使わせやすい。
この時間帯では、クランクは自然と主役になりやすい。
中盤|クランクは「ズレを測る補助線」になる

時間が経つと、反応の質が少しずつ変わってくる。
追いはあるが食わない。
触るが掛からない。
ここでのクランクは、食わせの武器というよりレンジと速度を確認するための基準に近い。
同じ層を安定して通せるからこそ、
- レンジが本当に合っているのか
- 速度がズレていないか
- 刺激量が過剰になっていないか
こうした違和感が見えやすくなる。
この段階では、クランクは主役というより「補助線」のような存在になる。
後半|クランクが強すぎる存在になることもある

さらに時間が進み、同じ軌道・同じ波動が入り続けたあと。
レンジも速度も合っているのに、追いすら出なくなることがある。
ここで起きているのは、単純なスレというより判断の最適化に近い状態だと感じている。
強い波動、一定の軌道、分かりやすい存在感。
それらが「処理する対象」として固定されてしまう。
この段階では、クランクは突破力ではなく、
むしろ刺激が強すぎる存在になることもある。
ここで必要なのは、足すことではなく引くこと。
波動を落とすか、存在感を削るか、あるいは一度スプーンに戻って整理する。
クランクの役割は固定ではない

朝は主役。
中盤は補助線。
後半は刺激過多になることもある。
同じルアーでも、役割は時間とともに静かに変わっていく。
だから「クランクが効くかどうか」ではなく、
今、クランクは何の役割を担っているのかを考えている。
そこが整理できると、次の一手は自然と見えてくる。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
