正直に言うと、魚を釣るだけなら、曲がるロッドである必要はない。
もっと効率的なロッドもあるし、 テンポよく数を伸ばすなら、別の選択肢もいくらでもある。
それでも、自分は曲がるロッドを手に取ってしまう。
釣果が伸びるわけでもないのに、 むしろ疲れることすらあるのに、 なぜかまた使いたくなる。
曲がる=弱い、ではなかった
柔らかいロッドは「弱い」と思われがちだ。
でも実際は、 弱いのではなく、役割が違うだけだと感じている。
魚の初動を受け止める。
力を一気にぶつけず、 一度ロッドの中で受け止めてから返す。
その構造が、 釣りの印象を大きく変えている。
ロッドが「魚を受け止める」感覚
掛かった瞬間が丸くなる
曲がるロッドは、 掛かった瞬間の衝撃が丸くなる。
ガツン、ではなく、 ヌッと入る感じ。
今、掛かった。
その事実が、 感覚として分かりやすくなる。
魚との距離が縮まる
一方的に引き寄せる釣りではなく、 魚の動きを受け取りながらやり取りする感覚。
主導権は人にあるけど、 押し切る感じではない。
この距離感が、 やり取りを楽しくしている。
曲がりが生む「情報量」の増加
曲がるロッドは、 魚の情報をよく伝えてくる。
重さだけでなく、 向き、首振り、止まった感触。
ただ巻いているだけでは分からないことが、 ロッドを通して入ってくる。
釣りが、 少し対話に近づく。
楽しいと感じる正体は「余白」かもしれない
曲がるロッドを使っていると、 心に余白ができる。
焦らなくなる。
多少泳がれても、 まあ大丈夫だと思える。
この余裕が、 釣りの時間そのものを豊かにしている気がする。
釣果主義だと見えなくなるもの
早く上げる。
次を投げる。
数を伸ばす。
そういう釣りも、もちろん楽しい。
ただ、 その中では味わえない感覚もある。
曲がるロッドは、 そこに立ち止まる余地をくれる。
曲がるロッドが向いている釣り・人
一匹をじっくり楽しみたい人。
反応を見ながら釣りたい人。
掛けてからの時間が好きな人。
そういう人には、 かなり刺さると思っている。
向かない場面も、もちろんある

テンポ重視の釣り。
短時間で数を出したい日。
体力的に余裕がないとき。
曲がるロッドは万能ではない。
それでも「楽しい」と感じてしまう理由

曲がるロッドがくれるのは、 効率ではない。
身体と感情が一致する感覚。
釣りが作業にならない感覚。
たぶんそれが、 一番の価値なのだと思っている。
まとめ|曲がるロッドは「釣りの密度」を上げる

曲がるロッドは、 釣果を否定しない。
でも、 釣果だけを目的にもしない。
釣りの密度を上げ、 一匹一匹の時間を濃くする。
そんな道具だと感じている。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
