正直に言うと、最初はコットのことを
「キャンプで寝るための道具」くらいにしか考えていなかった。
でも実際に使い込んでみると、印象はかなり変わった。
コットはただの寝具ではなく、ベッド・椅子・物置をまとめて作れる道具だった。
自分が使っているのは WAQ 2WAY フォールディングコット。
このコットはハイ/ローの2WAY仕様だが、
自分の使い方はほぼハイポジション専用で固定されている。
理由はシンプルで、
夏は虫や湿気から逃げたい、冬は地面からの冷気を切りたい。
その条件を考えると、自然とハイポジションが正解になった。
設営は椅子より少し手間がかかるし、
決して「楽なだけ」の道具ではない。
それでも、10回以上使い続けてきて感じるのは、
時間をかける意味がちゃんとあるギアだということだ。
この記事では、
「WAQのコットって実際どうなの?」
「寝心地は?重さは?使い道は?」
そういった疑問に、スペック表だけでは分からない実使用ベースのリアルを書いていく。
WAQ 2WAYフォールディングコットの立ち位置

まず最初に、このコットの立ち位置をはっきりさせておく。
WAQ 2WAYフォールディングコットは、名前の通りハイ/ローの2WAY仕様だが、
本領が発揮されるのはハイポジション運用だと感じている。
- ハイ/ロー切り替えはできるが、実用性が一段上がるのはハイ
- マットを重ねなくても成立するレベルの寝心地
- 設営は慣れても10分弱かかる
- それでも「地面から離れる価値」は十分にある
特に大きいのは、地面から距離を取れること。
虫・湿気・冷気・サイトの凹凸。
キャンプで地味にストレスになる要素の多くは、実は「地面」に集約されている。
このコットは、その問題をまとめて無効化できる道具だ。
寝具であり、腰掛けであり、物置にもなる。
一言で言うなら、
「多用途コット」という立ち位置が一番しっくりくる。
単に寝るためのギアではなく、
キャンプ中の居場所と動線を一段楽にしてくれる存在。
それが、WAQ 2WAYフォールディングコットの役割だと思っている。
基本スペックと特徴(事実パート)
ここでは、使用感や感想は一旦置いて、
WAQ 2WAYフォールディングコットの公式スペックと事実情報だけを整理する。
| ブランド | WAQ |
|---|---|
| カラー | TAN(タン) |
| 重量 | 約3.2kg |
| 耐荷重 | 150kg |
| 生地素材 | 600Dナイロン |
| 使用サイズ | 約190 × 65cm |
| 高さ | ハイ:約37cm / ロー:約17cm |
| 収納サイズ | 約60 × 18 × 18cm |
| 付属品 | 収納バッグ(ショルダーストラップ付き) |
数値だけを見ても、WAQ 2WAYフォールディングコットは
「軽量コット」として十分に戦えるスペックを持っている。
耐荷重150kg、600Dナイロン、3.2kgという構成は、
寝心地・安心感・持ち運びやすさのバランスが取れた現実的なラインだ。
次のセクションからは、
このスペックが実使用でどう効いてくるのかを、具体的な体験ベースで見ていく。
なぜローを使わないのか?

虫と冷気をまとめて切りたい
WAQ 2WAYフォールディングコットはハイ/ロー両対応だが、
自分の運用ではほぼハイポジション専用になっている。
理由はとてもシンプルで、「地面から距離を取りたい」からだ。
- 夏:虫・湿気・地面の不快感から逃げたい
- 冬:地面から伝わる冷気をできるだけ遮断したい
この2つをまとめて解決できるのがハイポジションだった。
結果として、季節を問わず「常にハイが正解」という判断に落ち着いている。
ローのメリットは「今回は不要」だった
もちろん、ローにはローの意味がある。
- テントが低く、天井高に制限がある場合
- ロースタイルで統一したい場合
ただし、自分のキャンプではそれが刺さる場面がほとんどなかった。
ハイにすることで得られる 虫対策・冷気対策・使い回しの良さのほうが、明らかに価値が高かった。
2WAY=両方使わなければいけない、というわけではない。
自分のフィールド条件に合う片側を、迷わず固定するほうが、 結果的に満足度は高くなる。
設営は正直どう?(リアルな10分)
開いて終わり、ではない
WAQ 2WAYフォールディングコットの設営は、
いわゆる「椅子みたいにパッと開いて終わり」ではない。
実際に必要な工程はこんな感じだ。
- フレームを組む
- 生地にポールを通す
- 脚フレームを取り付ける
- ハイポジション用のレッグを追加する
慣れてきても体感で10分弱はかかる。
正直に言えば、設営は「楽」とは言えない。
それでも10分かける価値がある理由
それでも毎回使っている理由は、
設営の先で得られる“空間の価値”が大きいからだ。
- ベッド:マット不要でもそのまま横になれる
- 物置:地面に置きたくないギアをまとめて載せられる
- 腰掛け:簡易ベンチとしても十分使える
10分かけて設営すると、
「寝る・置く・座る」を全部カバーするスペースが一気に出来上がる。
単なる就寝用ギアなら、ここまで手間をかける意味はないかもしれない。
でもこれは、キャンプ中ずっと役割を持ち続ける道具だ。
設営時間と引き換えに得られるものを考えると、
この10分は十分に割に合っていると感じている。
寝心地レビュー|マットは要らない?

600Dシートの張りがちょうどいい
WAQ 2WAYフォールディングコットの寝心地は、
「柔らかい」ではなくちょうどいい張りが一番近い。
- 沈みすぎない
- 体の一部に圧が集中しない
- 腰や背中が痛くなりにくい
体を乗せると、シート全体で受け止めてくれる感覚がある。
変に腰が落ちたり、背中だけ張るような違和感は出なかった。
個人的には、この張りのおかげでマットを重ねる必要は感じていない。
寝袋をそのまま敷いても、不安感はまったくなかった。
昼寝・夜寝、どちらも成立する
このコットは「夜用」だけではなく、
昼間にゴロンと横になる用途でもかなり使える。
- 夏:そのまま横になって昼寝が成立する
- 冬(夜間10℃前後):寝袋と組み合わせて快眠できた
特にハイポジション運用では、
地面からの冷気や湿気をしっかり切れるのが大きい。
冬のTCシェルター内(夜間10℃前後)でも、
下からの冷えはほとんど感じなかった。
これは寝袋の性能だけでなく、「地面から離れている」効果がかなり大きいと思う。
ひとつだけ注意点を挙げるなら、枕は必須。
- 専用枕
- クッション
- 脱いだ服をまとめたもの
頭の下に何かひとつ置くだけで、寝心地は一段階上がる。
逆に、完全ノー枕だと少し寝づらさが出やすい。
総合すると、
WAQコットは「マットなしでも眠れるレベルの寝心地」と判断している。
冬キャンプで分かった“ハイポジ正解論”

WAQ 2WAYフォールディングコットを冬キャンプで使って、
一番はっきり分かったのが「ハイポジションが正解だった」ということだ。
- 下からの冷気をほぼ感じない
- 寝袋の性能を素直に引き出せる
- TCシェルター内でも快適に眠れる
下からの冷気を感じない
冬キャンプで一番体力を削られるのは、
実は「空気の冷たさ」よりも地面から伝わる冷気だ。
ハイポジションで地面から距離を取ることで、
この冷気の影響をかなり減らすことができた。
実際、夜間10℃前後のTCシェルター内でも、
「下から冷えて目が覚める」という感覚はなかった。
寝袋性能を素直に引き出せる

地面に近い状態だと、寝袋は体重で潰れやすく、
本来の保温力を出しきれないことが多い。
コットの上では、
寝袋の中綿が潰れにくく、そのままの性能を使えている感覚があった。
マットを足さなくても寒さを感じなかったのは、
「コット+寝袋」という組み合わせが素直に機能していたからだと思う。
TCシェルター内でも快適だった理由

TCシェルターは結露が少く、体感的には快適だが、
床付近はやはり冷えが溜まりやすい。
その中でハイポジションにすることで、
冷たい空気層から一段上に抜けられたのは大きかった。
結果として、
「寒さ対策を盛らなくても成立する」冬キャンプ構成になった。
ここは、マットや寝袋の性能だけでどうにかするよりも、
「位置」で解決できた部分だと感じている。
冬キャンプでは、
装備を足す前に、地面との距離を考える。
その答えとして、WAQコットのハイポジションはかなり優秀だった。
椅子と迷ったら、どう選ぶ?
WAQ 2WAYフォールディングコットを使っていて感じるのは、
「椅子とコットは優劣ではなく、役割が違う」ということだ。
どちらが正解かではなく、
「今日はどっちが合う日か?」で判断すると迷いがなくなる。
椅子を選ぶ日
- 設営・撤収をできるだけ早く終わらせたい
- 座るだけで一日が完結する
- 荷物を増やしたくない
短時間滞在や、
「とりあえず座れればOK」という日なら、
折りたたみ椅子の楽さは圧倒的だ。
コットを選ぶ日
- 横になって休みたい時間がある
- 荷物をまとめて置く台がほしい
- 地面に物を置きたくない
- 移動時のストレスを減らしたい
コットは設営に少し時間がかかるが、
一度出してしまえば「居場所」が一気に完成する。
ベッドになり、
椅子にもなり、
物置にもなる。
特に車移動が前提なら、
椅子を1脚持つよりも、
コット1台のほうが気持ちが楽な日も確実にある。
迷ったら、
「今日は横になる時間があるか?」
この一問で決めると、判断を間違えにくい。
椅子か、コットか。
それは装備の問題ではなく、
その日の過ごし方の選択だと思っている。
実は物置としても最強だった

WAQ 2WAYフォールディングコットを使っていて、
一番「想定外によかった」と感じているのが物置としての使い勝手だ。
- ポータブル電源
- 車載冷蔵庫
- ランタン・小物・バッグ類
これらをまとめてコットの上に置けるだけで、
サイト全体のストレスが一気に下がる。
地面に直置きしないメリット
- 砂・土・湿気を気にしなくていい
- 雨上がりでも躊躇なく置ける
- 虫が寄りにくい
- 夜でも足元が把握しやすい
特に車載冷蔵庫やポタ電は、
「地面に置きたくないけど、テーブルは占拠したくない」
という場面が多い。
その受け皿として、
コットの天板サイズと耐荷重がちょうどいい。
実際、今年の夏に山で車中泊キャンプをしたときは、
寝る場所は車内、
くつろぎと物置はタープ下、という分担にしていた。
そのとき、WAQコットは完全に物置専用として稼働していたが、
冷蔵庫・ポタ電・小物をまとめて置けて非常に快適だった。
椅子では高さが足りず、
テーブルでは占有しすぎる。
「何でも受け止める中間ポジション」
これが、コットが物置として強い理由だと思う。
寝るために買ったはずの道具が、
気づけばサイト整理の要になっていた。
これもWAQコットを使い続けている理由のひとつだ。
10回以上使って、気になる不具合は?
WAQ 2WAYフォールディングコットは、
ここまで10回以上、季節も場所も違う状況で使ってきた。
正直に言って、今のところ致命的な不具合はない。
生地まわりの状態

600Dナイロンのシートは、
繰り返し張って・寝て・荷物を置いても、
今のところ伸びやヨレは感じていない。
- 沈み込みのクセが出ない
- 一部分だけ張りが弱くなる感じがない
- 体重を預けても不安が出ない
「使えば使うほど安心感が増す」タイプの生地だと感じている。
フレーム・脚まわりの安心感
フレームや脚部についても、
ガタつき・きしみ・緩みといった症状は出ていない。
- 脚の抜き差しが極端に固くなったりしない
- ハイポジション時でも安定感が落ちない
- 大人2人が腰掛けても不安なし
毎回、設営と撤収をしているが、
耐荷重150kgというスペックに嘘はないと実感している。
もちろん、今後さらに使用回数が増えれば
経年劣化は出てくると思う。
ただ、現時点では
「作りが弱いな」と感じるポイントは特に見当たらない。
安価なコットにありがちな、
「最初は良いけど不安が残る感じ」はなく、
ちゃんと道具として信頼できる状態だ。
この安心感があるからこそ、
寝る・座る・置く、すべてを任せられている。
WAQ 2WAYコットが向いている人
向いている人
- 車移動が前提のキャンパー
- 夏も冬も、地面から距離を取りたい人
- 寝る・座る・置くを1ギアでまとめたい人
WAQ 2WAYコットは、
「これひとつで拠点を作りたい」タイプの人にかなり向いている。
ベッドであり、腰掛けであり、物置でもある。
役割を切り替えながら使える人ほど、満足度が高くなるギアだ。
向いていない人
- 設営・撤収を1分以内で終わらせたい人
- バックパック装備が中心の人
- ロー専用での使用だけを考えている人
「出してすぐ完成」を求める人にとっては、
どうしても設営工程が多く感じられると思う。
また、軽量ミニマム装備が第一優先のスタイルでは、
このコットの多用途さは活きにくい。
WAQ 2WAYコットは、
時間と空間に余裕があるキャンプでこそ本領を発揮する道具だ。
まとめ|WAQ 2WAYコットは「地面から自由になる道具」
- 設営は少し手間
- でも、展開した瞬間キャンプが変わる
- 寝る・置く・座るを一気に解決
屋根さえあれば、どこでも横になれる。
それは思った以上に価値がある。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
