リリーサーは、必ず持っていなければ釣りが成立しない道具ではないと思っている。
実際、最初はなくても普通に釣りはできる。
ただ、使い続けていくうちに、
「これがない状態には戻りたくない」
と感じるようになる人が多い道具でもある。
自分自身も、まさにそうだった。
最初は興味本位で使い始めただけだったけれど、
気づけばエリアトラウトでは、常に手の届く場所にある存在になっていた。
このページでは、
「どのリリーサーが一番いいか」を決めるつもりはない。
それよりも、
- なぜリリーサーを使うようになったのか
- 実際に使い比べてみて、何が違ったのか
そのあたりを、整理しておきたいと思っている。
道具としての正解を探すというより、
自分の釣りの中で、どう位置づいているか。
その感覚を共有するための、
母艦記事としてまとめていく。
リリーサーとは何のための道具か
リリーサーは、フックを外すための道具。
そう説明されることが多いけれど、それだけだと少し足りない気がしている。
実際に使い続けてみると、
リリーサーの役割は、だいたい次の3つに集約される。
- 魚へのダメージを減らすこと
- 釣りの手返しを良くすること
- 自分の安全を確保すること
まず、魚へのダメージ軽減。
素手で触らず、ネットの中でフックを外せることで、
魚に触れる時間や、余計な動きを減らすことができる。
次に、手返しの向上。
フックが外れたら、すぐ次の一投に移れる。
このテンポの良さは、使ってみると想像以上に効いてくる。
そして、自分の安全。
暴れる魚や鋭いフックに、直接触れずに済むだけで、
小さなトラブルはかなり減る。
特にエリアトラウトでは、
「数を釣る」「テンポよく釣りを組み立てる」
という場面が多い。
そういう釣り方と、リリーサーの相性はかなり強いと感じている。
単なる補助道具というより、
釣り全体の流れを支える道具。
この位置づけのほうが、しっくりくる。
エリアトラウトでリリーサーを使う理由
エリアトラウトでリリーサーを使う一番の理由は、
「便利だから」というより、
釣りの流れを止めにくくなるからだと思っている。
実際に使っていて、特に違いを感じるのは次のような場面だ。
- ネットに入れずにフックを外せる場面が増える
- フックがネットに絡んで手間取る時間がなくなる
- 素手で魚に触らずに済む
- 結果的に、魚にも自分にも負担が少ない
もちろん、すべての魚をネットなしで外せるわけではない。
状況によっては、最初からネットを使ったほうがいい場面もある。
ただ、リリーサーがあると、
「これはネットを使わなくてもいけそうだな」
そう判断できる場面が、確実に増えてくる。
この差は、一匹一匹で見ればとても小さい。
でも、数釣りをしていると、あとからじわじわ効いてくる。
フックがネットに絡まる。
外すのに、少し時間がかかる。
その間に、次の一投が遅れる。
こうした細かいロスが積み重なっていくのが、
エリアトラウトの釣りだと思っている。
リリーサーは、そうした小さなロスを減らしてくれる道具だ。
派手に釣果を変えるわけではないけれど、
釣り全体のテンポを、静かに整えてくれる。
エリアトラウトを続けていくほど、
この「地味に効いてくる感じ」が、だんだん分かりやすくなる。
そんな装備だと感じている。
リリーサーが向いているシチュエーション
リリーサーは、どんな場面でも使える万能な道具ではない。
ただ、条件が合うときには、かなり効率よく機能してくれる。
実際に使っていて、
「これは相性がいいな」と感じるのは、次のようなシチュエーションだ。
- シングルフック主体のルアーを使っているとき
- スプーンや小型クランクでの釣り
- 手返しを重視してテンポよく釣りたい場面
- 魚をできるだけ素早くリリースしたいとき
エリアトラウトでは、
シングルフック+小型ルアーという組み合わせが多い。
この条件が揃うと、
リリーサーだけでフックを外せる場面がかなり増えてくる。
ネットを使わずに済むことで、
釣りの流れを止めずに続けられるのは大きい。
一方で、向いていないケースもはっきりしている。
- ダブルフックのクランクで掛かった魚
- 複数のフックが同時に掛かっている場合
- 口の奥まで深くフッキングしているとき
こうした状況では、
無理にリリーサーだけで外そうとしないほうがいい。
ネットを併用して、
魚を安定させた状態で外すほうが、
結果的に早く済むことも多いし、
魚への負担も少なくなることが多い。
リリーサーは、
「すべてをこれで済ませる道具」ではなく、
使える場面を選んで使う道具だと思っている。
この線引きを理解しておくだけで、
リリーサーは、とても頼れる存在になる。
使って分かった「良いリリーサー」の条件
いくつかのリリーサーを使ってみて感じたのは、
「どれが一番いいか」よりも、
どういう条件を満たしているかのほうがずっと重要だということだった。
自分の中で、これは外せないと感じている条件は次の4つ。
- 先端が細いこと
- 作業中に視界を遮らないこと
- 力を入れなくても操作できること
- 片手で一連の動作が完結すること
先端が細いこと
フックと魚の口元の隙間は、思っている以上に狭い。
先端が太いだけで、「入らない」「当てにくい」という場面が一気に増える。
先端が細いと、
狙った位置にそのまま差し込める。
この差は、そのまま成功率に直結する。
作業中に視界を遮らないこと
どこに当てているのかが見えない道具は、
どうしても余計な力が入りやすくなる。
見えたまま操作できることは、
素早さだけでなく、
魚へのダメージを減らす意味でも重要だった。
力を入れなくても操作できること
力が必要な道具は、
手元がブレやすく、結果的に時間がかかる。
軽い動作でフックに触れられるほうが、
リリースまでの流れは圧倒的にスムーズになる。
片手で一連の動作が完結すること
ロッドを持ったまま魚を寄せ、
その流れの中でフックを外せる。
この一連の動作が途切れないことが、
リリーサーを使う一番の価値だと思っている。
これらの条件を満たしていれば、
メーカーや価格帯が違っても、
「使えるリリーサー」になる。
逆に言えば、
どれか一つ欠けるだけで、
使わなくなってしまう可能性も高い。
良いリリーサーかどうかは、
スペック表を見るよりも、
この条件で考えたほうがしっくりくる。
ベルモントとプレッソの“性格の違い”
リリーサーを選ぶとき、
「どっちが優れているか」で考えると、少しズレる気がしている。
ベルモントとプレッソは、
性能差というより、性格の違いがはっきりしている道具だと感じている。
ベルモントの特徴

- 金属は硬めで、剛性感がある
- 操作中の安心感が強い
- 渓流ギアに近い、落ち着いた道具感
しっかりした感触で、
「長く使う前提」の道具として向いている印象がある。
多少ラフに扱っても、
大きく不安にならない安心感があるのは、この硬さゆえだと思う。
プレッソの特徴

- 金属は柔らかめで、軽快な操作感
- 釣りギアらしいデザインと雰囲気
- 慣れるとスムーズだが、扱い方には少し癖がある
最初は少し戸惑う場面もあるけれど、
慣れてしまえば、操作そのものに問題は感じない。
タックル全体の統一感や、
軽さを重視したい人には、しっくりくる選択肢だと思う。
どちらも、きちんとフックは外せる。
この点は変わらない。
だからこそ、
優劣で選ぶ道具ではなく、
自分の釣り方や感覚に合うかどうかで選ぶのが一番だと感じている。
リリーサーは「性能」より「慣れ」
リリーサーを使い始めたとき、
正直なところ、どれも最初は少し使いにくく感じやすい。
フックの位置が見えにくかったり、
当てる角度が分からなかったり。
最初のうちは、動きがどうしてもぎこちなくなりがちだ。
ただ、数回釣行で使っているうちに、
操作は自然と体に入ってくる。
- どの角度で当てればいいか
- どれくらい力を抜けばいいか
- どのタイミングで手を出せばいいか
こうした感覚は、
説明書を読むよりも、実際に使った回数の中で身についていく。
最終的に一番大事なのは、
考えなくても手が勝手に動くかどうかだと思っている。
性能の違いよりも、
「この形に慣れているか」
「この感触が体に合っているか」
そのほうが、現場ではずっと影響が大きい。
だからこそ、リリーサーは
評判やスペックで選ぶよりも、
自分が使い続けられる一本を選ぶのが一番だと感じている。
リリーサーが合わないケース
リリーサーは便利な道具だけど、
すべての釣りで必須というわけではない。
実際に使っていて、
「この釣りでは無理に使わなくてもいいな」と感じる場面もある。
- ダブルフック主体のルアーが多い釣り
- 大型魚メインで、常にネットを使う釣り
- フック外しに時間をかけても気にならない人
ダブルフックが絡んでいる状況や、
最初からネット前提の釣りでは、
リリーサーの出番はどうしても少なくなる。
また、手返しやテンポよりも、
じっくり安全に外すことを優先したい人にとっては、
必須の道具とは言えない。
このサイトでは、
「持っていないとダメ」「全員が使うべき」
という勧め方はしない。
あくまで、
自分の釣りのスタイルに合うかどうか。
合わないと感じるなら、無理に取り入れなくても問題ない道具だと思っている。
まとめ|リリーサーは「正解を探す道具」じゃない
リリーサーについて、
これが正解、という一本は人によって変わると思っている。
使うルアーや釣りのテンポ、
魚との距離感。
何を大事にするかで、合うリリーサーは自然と違ってくる。
ただ、どのリリーサーにも共通している価値はある。
- 魚に直接触らなくて済むこと
- 手返しを落とさずに済むこと
- 釣りの流れを止めなくていいこと
このあたりを一度でも
「楽だな」「助かるな」と感じ始めると、
リリーサーは自然と道具箱に残るようになる。
必須装備ではない。
でも、あると釣りの質が静かに変わる。
リリーサーは、
正解を探すための道具ではなく、
自分との相性を見つけるための道具。
そういう位置づけで、十分だと思っている。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
