冬の釣りで、いちばん先に集中力を奪われるのは「手」だと思っている。
気温が下がり、水に触れ、風を受ける。
その条件が重なると、指先の感覚は一気に鈍る。
- 濡れる
- 風が当たる
- 思うように動かせなくなる
この状態になると、ルアー交換が億劫になり、
結び直しを先延ばしにし、判断がどんどん雑になる。
結果として、
釣りそのものが成立しなくなる。
冬の釣りでは、「寒いかどうか」よりも、
手が使えるかどうかが、釣果と安全性を大きく左右する。
クリマプレン手袋とは何か(簡潔に)
クリマプレンは、ネオプレン系の素材で、
濡れても保温力が落ちにくいことを前提に設計されている。
水を完全に遮断する素材ではない。
むしろ「濡れること」を受け入れたうえで、
体温を奪われにくくする方向に振り切っている。
その特性から、
冬のSUPやカヤック、渓流釣りなど、
水に触れることが避けられないアクティビティで使われることが多い。
冬の釣りにおいて重要なのは、
「濡れないこと」よりも、
濡れたあとに冷え切らないこと。
クリマプレン素材の手袋は、
まさにその一点に特化した、冬向きの素材だと思っている。
僕が使っているモデルと用途

僕が使っているのは、
モンベルの「クリマプレン フィッシンググローブ(3本指出しタイプ)」。
ネオプレン系素材のクリマプレンを使った、
濡れても保温力が落ちにくい冬向けのフィッシンググローブだ。
指先が出せるのは、
親指・人差し指・中指の3本。
この3本が出せるだけで、
- ルアー交換
- スナップの付け外し
- リーダーの結束
- フックの微調整
- リールの細かい操作
といった作業は、ほぼ困らない。
結果として、
冬でも「手袋を外さずに釣りが成立する」状態を作れる。
使用シーンは、
SUPフィッシングとエリアトラウトの両方。
SUPでは、
水飛沫や濡れが常に前提になる状況でも、
クリマプレン素材のおかげで手が冷えて痛くなることがない。
エリアトラウトでも、
指先が濡れやすい冬場に、
感覚を失わずに釣りを続けられる。
ジャンルは違っても、
「冬に水辺で釣りをする」という条件は共通。
この手袋は、
SUP専用でも、エリア専用でもなく、
冬の釣り全般を支える“共通ギア”として使っている。
実際に使って感じた最大のメリット
この手袋を使っていて、
一番はっきり感じるメリットはとてもシンプル。
濡れても、ちゃんと暖かい。
SUPフィッシングでは、
水飛沫を浴びるのは当たり前だし、
状況によっては指先が普通に濡れる。
それでも、
クリマプレン素材のおかげで、
手の芯まで冷え切る感じがほとんどない。
さらに大きいのが、
風が吹いても手が痛くならないこと。
冬の海や管理釣り場で、
一番つらいのは「冷たい」よりも、
風に当たった瞬間の痛さ。
この手袋をしていると、
その痛みがかなり軽減される。
冬SUPでも、
冬のエリアトラウトでも共通して言えるけれど、
手が冷えない=集中力が切れない。
正直、この手袋は、
「あるか、ないか」で釣りの快適さが極端に変わる装備だと思っている。
防寒着は多少妥協できても、
手元だけは妥協すると、
釣りそのものが成立しなくなる。
その意味で、
このクリマプレン手袋は、
冬の釣りにおける優先度がかなり高い装備だ。
指先が出せることの価値
この手袋を選んで良かったと感じる理由のひとつが、
指先を出せる構造にある。
僕が使っているのは、
親指・人差し指・中指の3本が出せるタイプ。
この3本が出せるだけで、
冬の釣りでできることが一気に増える。
- ルアー交換
- リーダー結束
- フック交換
- スナップ操作
- リールの細かい操作
どれも、
「手袋を外さずにできる」ことが重要。
冬の釣りで、
手袋を外す回数が増えるほど、
手は一気に冷えていく。
一度冷えた手は、
なかなか元に戻らない。
だからこそ、
必要な作業だけ、最小限の露出で済ませられる構造が効いてくる。
さらに、
感度がどうしても必要な場面では、
指先を出せば解決する。
ロッドやリールを触っている感触は、
手袋をした状態でもしっかり残る厚みだけど、
最後の微調整は指を出せばいい。
この「逃げ道」があるだけで、
冬の釣りのストレスはかなり減る。
防寒と操作性のどちらかを犠牲にするのではなく、
状況に応じて切り替えられる。
それが、
指先が出せる手袋を選ぶ一番の価値だと思っている。
操作感・感度について
防寒手袋というと、
「厚くて感度が死ぬ」というイメージを持つ人も多いと思う。
正直に言うと、
この手袋も完全に素手と同じ感覚ではない。
それでも釣りは成立する
ただ、それで釣りが成立しないかというと、
全くそんなことはなかった。
厚みはあるけれど、
ロッドやリールを触ったときの感触はちゃんと残る。
グリップの握り、
リールの巻き感、
ラインテンションの変化。
「何も分からない」状態にはならないし、
冬の釣りとしては十分すぎる操作感だと思っている。
感度が必要な場面での考え方
もちろん、
極端な感度を求める場面では、
完全な素手のほうが有利なこともある。
でも、その場合は無理をしない。
本当に必要なときだけ指を出せばいい。
それだけで、
感度の問題はほぼ解決する。
防寒と操作性を切り替えられる強さ
常に素手でいる必要もなければ、
常に厚手の手袋で我慢する必要もない。
防寒と操作性のバランスを、
その場で切り替えられる。
この柔軟さがあるからこそ、
冬でも集中力を切らさずに釣りが続けられる。
デメリット
ここまでかなり褒めてきたけれど、
当然デメリットもある。
フックが引っかかりやすい
まず一番感じるのは、
フックが引っかかりやすいこと。
クリマプレン素材は柔らかく、
保温性が高い反面、
針先が食い込みやすい。
SUPフィッシングは揺れもあるし、
魚探反応が出たら動きも慌ただしくなる。
その中でフックが引っかかると、
正直ちょっと面倒になる。
エリアトラウトでも同じで、
小さくて鋭いフックが多い分、
刺さる頻度はそれなりにある。
ほつれやすく、元に戻らない
もう一つ気になるのが、
ほつれやすい点。
一度ほつれた部分は、
元に戻らない。
僕は気になったら、
ハサミで細かくカットして使っている。
性能自体に影響は出ていないけれど、
見た目には少しずつ使用感が出てくる。
濡れると脱ぎにくい
また、
濡れた状態だと脱ぎにくい。
特に指先部分は、
強引に引っ張ると生地を痛める可能性がある。
実際に「裂けた」というレビューも見たので、
僕は必ず指一本ずつ伸ばして外すようにしている。
今のところ、
その使い方で問題は起きていない。
洗濯は手洗い指定
最後に、
洗濯は手洗い指定。
正直、少し面倒。
ただ、洗えるおかげで匂いは残りにくく、
清潔に使い続けられるのは助かっている。
それでも許容できる理由
これらはすべて、
暖かさと引き換えに発生するトレードオフだと思っている。
完璧な装備ではない。
でも、
冬の釣りで手が冷え切るストレスと比べたら、
僕はこの欠点は十分受け入れられる範囲だった。
それでも使い続けている理由

デメリットを分かった上で、
それでも僕はこのクリマプレン手袋を使い続けている。
理由はシンプルで、
寒さを防げるメリットが圧倒的に大きいから。
冬の釣りで一番最初にダメになるのは、
魚でもタックルでもなく、
自分の手だと思っている。
手が冷えて動かなくなると、
ルアー交換が億劫になり、
結束をやり直す気も起きず、
結果として釣りの質が一気に落ちる。
この手袋があると、
「まだ動ける」状態を長く保てる。
濡れても暖かい。
風が当たっても痛くならない。
それだけで、
冬の釣りの集中力は驚くほど変わる。
フックが引っかかる。
ほつれる。
脱ぎにくい。
確かに欠点はある。
でも、
手が痺れて何もできなくなるよりは、
ずっとマシだと思っている。
完璧さより、
成立すること。
冬の釣りで「手がちゃんと動く」ことの価値は、
それだけで装備を選ぶ理由になる。
だから僕は、
デメリット込みでも、
この手袋を選び続けている。
どんな人に向いているか

このクリマプレン手袋は、
「万人向け」ではないと思っている。
でも、次のような人には、
かなりはっきり刺さる装備だ。
- 冬にSUPフィッシングをする人
- 真冬のエリアトラウトに通っている人
- 指先が濡れる前提の釣りをしている人
- 手の冷えで集中力が切れ、釣りを諦めた経験がある人
逆に、
「少しの不便も許せない人」
「絶対にフックを引っかけたくない人」
には向かない。
この手袋は、
快適さよりも成立を優先する装備だと思っている。
冬の釣りで、
「手が動かなくなる時間」を減らしたい人。
寒さのせいで、
釣りそのものが雑になってしまった経験がある人。
そういう人にとっては、
一度使うと戻れなくなる可能性が高い手袋だ。
向いていないケース
逆に、このクリマプレン手袋が
あまり合わないと感じるケースもはっきりしている。
- 完全に感度最優先で、素手に近い操作感を求める釣り
- フックが手袋に引っかかるストレスをどうしても許容できない人
- 冬でも薄手グローブで押し切るスタイルの人
特に、
「わずかな感度低下も我慢できない」
「針が引っかかるだけで集中力が切れる」
というタイプの人には、ストレスになると思う。
この手袋は、
快適さと成立のバランスを取る装備であって、
尖った操作感を追い求めるためのものではない。
冬でも薄手グローブで成立させられる人は、
無理に選ぶ必要はない。
ただし、
「寒さで手が動かなくなる」ことが問題になっているなら、
一度立ち止まって検討する価値はある。
まとめ|冬の「手元装備」の基準として

このクリマプレン手袋は、
決して特殊な装備ではない。
ただ、
冬の釣りの難易度を確実に下げてくれる装備だとは感じている。
- 濡れても保温力が落ちにくい
- 風に当たっても手が痛くならない
- 手袋を外さずに釣りが成立する
SUPフィッシングでも、
エリアトラウトでも、
実際に使って成立しているという事実がある。
冬の釣りで「手が冷える」ことが原因で、
集中力や判断力が落ちた経験があるなら、
手元装備を見直す価値は十分あると思う。
釣果以前に、
釣りを続けられる状態を作るための道具。
そういう位置づけで、
この手袋はかなり信頼している。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
