スプーンが釣れるかどうかを左右する一番の要素は、派手さでも色でもなく、「そのレンジで安定して泳いでいるか」だと思っている。
これは魚がスレている日ほど顕著で、同じ重さ・同じ色でも、泳ぎが不安定なスプーンは明らかに反応が落ちる。
ここでは、僕が実際の現場で「このスプーンは使えるかどうか」を判断する時に見ているチェックポイントを整理してみる。
巻き始めから“すぐ泳ぐか”
まず最初に見るのは、巻き始めの立ち上がり。
ハンドルを回し始めて、すぐに水を噛んで泳ぎ出すかどうか。
立ち上がりが遅く、最初の数十センチでフラつくスプーンは、レンジが安定しにくい。
特に表層〜中層を通したい時、この立ち上がりの差は、そのまま釣果の差につながることが多い。
一定速度で“挙動が変わらないか”

次に見るのは、一定速度で巻いた時の挙動。
ハンドル速度を変えていないのに、
- 急にバタつく
- 左右の振れ幅が乱れる
- 突然スライドが入る
こうした挙動が出るスプーンは、魚にとって「予測しづらい存在」になりやすい。
高活性では効くこともあるけれど、プレッシャーが高い日は一気に見切られることが多い。
レンジを変えても泳ぎが破綻しないか

同じスプーンでも、少し速く巻いたり、少し遅く巻いたり、流れに当てたりすると、泳ぎの性格は変わる。
その時に泳ぎが破綻しないかどうかも、重要な判断材料。
レンジが下がった途端に暴れ出すスプーンは、「使える範囲」がかなり狭い。
逆に、中層でもボトム付近でも、同じピッチで安定して泳ぐスプーンは、安心して投げ続けられる。
水押しが“一定”に感じられるか
これは感覚的な話になるけれど、ロッドやラインを通して伝わる水押しも確認している。
安定して泳ぐスプーンは、水を押す感覚が均一。
一方で、泳ぎが乱れるスプーンは、ブルブルが急に強くなったり、スッと抜けたりする。
魚が感じているのは水の動きなので、この違いは、そのまま反応の差として現れやすい。
「何も起きない」時間を作れるか

安定したスプーンの強みは、「何も起きない時間」を作れること。
派手な動きのスプーンは魚を引きつける力が強い反面、常に何かが起き続けてしまう。
一方で、泳ぎが安定しているスプーンは、魚に判断させる余白を残せる。
追わないけど消えない。嫌じゃないけど気になる。
この状態を作れるかどうかが、渋い日の分かれ目になることが多い。
泳ぎの安定は「重さ選び」に直結する

泳ぎの安定は、カラーや形状以前に、重さ選びの問題でもある。
同じスプーンでも、0.6gでは不安定で、1.0gだと安定し、1.8gでは少し強すぎる、ということは普通に起きる。
だから僕は、まず「安定して泳ぐ重さ」を探す。
色は、そのあと。
泳ぎが安定していない状態で色だけをいじっても、答えにたどり着くのは難しいと感じている。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
