携帯浄水器は「2種類ある」|電源なしと電動タイプの違いと防災・渓流での使い分け

携帯浄水器という装備は、持っているだけで「水の不安」を一段階下げてくれる道具だ。

防災でも、車中泊でも、登山でも、渓流釣りでも、「水がその場で確保できる」という感覚は想像以上に大きい。

ただし、この手の浄水器はすべての水を飲料水に変えられるわけではない

今回紹介するタイプはいずれも海水には使用できない淡水専用のモデルになる。

川、水たまり、貯水、雨水などを対象にした装備として捉えるのが正確な理解だ。

今回は、実際に使われることの多い2タイプ、

  • 電源を使わない「通常の携帯用(パッシブ)」
  • USB充電式の「電動タイプ」

この2系統を、防災とアウトドアの両面から整理する。

目次

携帯浄水器は「水を作る道具」ではなく「水を選び直す道具」

まず大前提として、携帯浄水器は水を生み出す装置ではない。

すでに存在している水を、「飲める側へ寄せる」ための装備だ。

だからこそ、

  • どんな水が対象になるのか。
  • どこまで安全側に寄せられるのか。

この認識が曖昧なまま使うと、逆にリスクになる。

今回扱う2機種はいずれも、

  • 細菌
  • 微細な汚れ
  • 濁り

このあたりを物理的に除去するタイプだ。

一方で、

  • 海水の塩分。
  • 工業系の化学薬品。
  • 溶け込んだ重金属。

こうした成分は完全に除去できない前提で考える必要がある。

通常の携帯用(電源なし)は「軽さと確実性」が最大の武器

電源を使わない携帯浄水器は、構造がとにかくシンプルだ。

ポンプで押す。重力で落とす。吸ってろ過する。

方式は製品ごとに違うが、共通点は「電気が一切いらない」ことにある。

このタイプの最大の強みは、

  • 軽い
  • 壊れにくい
  • 長期停電でも使える

この3点に集約される。

特に登山や渓流釣りのように、

  • 水を大量に持ち歩けない。
  • 荷物の軽量化がそのまま安全性に直結する。

こうしたフィールドでは、この「通常の携帯用」タイプはかなり合理的な選択になる。

実際に、渓流でこのタイプを使っている人も少なくない。

水をフルで背負うよりも、いざという時の保険として携帯浄水器を持つ方が軽い。

この発想はかなり現実的だと感じている。

防災面でも、

  • 完全に停電した。
  • 充電する手段がない。

この状況でも、通常の携帯用は確実に動作する。

使えるかどうかを「電池残量に左右されない」というのは、大きな安心材料になる。

僕はGreeshow GS-288という手動浄水器を常備するようにしている。

電動タイプは「水を溜められる環境」で真価を発揮する

一方で、USB充電式の電動タイプは性格がまったく違う。

スイッチを押すだけで、連続して水をろ過できる。

  • ペットボトル
  • ポリタンク
  • ウォータータンク

こうした容器にまとめて浄水できるのが最大の強みだ。

このタイプは、

  • 車中泊避難。
  • 自宅避難で給水が断たれた状況。
  • 断水中にある程度まとまった水を確保したい場面。

こうした環境で圧倒的に扱いやすい。

今回の電動モデルは充電式で、消費電力もかなり低い。モバイルバッテリー1台あれば、実用上はほぼ困らないレベルだ。

そのため、使い勝手としては、

「通常の携帯用の上位互換」に近い立ち位置になる。

ただし、

  • 水そのものが確保できない。
  • 極端な軽量化が必要。

この状況になると、さすがに電動タイプは持ち出しにくい。

結局のところ、

「どこで使う想定か」

ここで役割はきれいに分かれる。

電動携帯浄水器はGreeshow GS-2801を僕は常備している。

防災・アウトドア・日常備蓄での役割分担はこうなる

ここまでの性格を踏まえると、使い分けの方向性はかなりシンプルだ。

  • 通常の携帯用(電源なし)→ 登山、渓流釣り、徒歩移動、防災の最終保険。
  • 電動タイプ→ 車中泊避難、自宅避難、断水時の生活用水の確保。

どちらか一方だけでも成立はする。

ただ、用途を分けて持っておくと、水の不安はほぼ消える。

「結局どっちを選べばいいか」で迷ったら

もし一台だけ選ぶなら、この質問を自分に投げると答えが出やすい。

  • 徒歩で移動する前提があるか。
  • 登山や渓流に持ち出す可能性があるか。
  • 電気が完全に止まる想定をどこまで現実的に見るか。

この答えが「YES」に多く当てはまるなら、通常の携帯用が向いている。

車移動や自宅避難が主軸なら、電動タイプの快適さは非常に大きい。

携帯浄水器は「使わずに済めばそれが一番いい装備」

最後にこれは防災装備全般に言えることだが、

携帯浄水器は、一生使わずに終われるなら、それが最も理想的な道具だ。

それでも、

  • 今日このあと断水したらどうするか。
  • 川の水しか残っていなかったらどうするか。

この問いに「とりあえずの答え」を持っている状態は、精神的な余裕を大きく変える。

水は、生きるための絶対条件だ。

携帯浄水器は、その「最悪の一段手前」を支える装備だと思っている。

素人だけど、検証して最適は選ぶ。

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この記事を書いた人

SUP釣り・海釣り・管釣り・キャンプを“素人視点で検証する”アウトドアブロガーです。
安全・快適・コスパをテーマに、実際に使ったギアだけをレビューしています。

SUPでの落水、磯の夜釣りの失敗、クーラーボックスや虫対策の検証など、一次体験ベースの情報を発信中。

素人だけど、検証して道具は選ぶ。

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