ポータブル電源を買ったとき、最初に気になったのがこれだった。
「1000Whクラスのポタ電で、エアコンって実際どれくらい動くの?」
カタログには「◯時間」とは書いていないし、エアコン側の消費電力も「最大」「定格」「冷房能力」と数字がいろいろあって、正直わかりにくい。
そこでこの記事では、あくまで僕の自宅環境(6畳エアコン+1000Whクラスのポタ電)を前提に、
・どんな前提でシミュレーションしているか
・1000Whだと、ざっくり何時間くらい動くと考えているか
・「連続運転」と「こま切れ運転」で感覚がどう変わるか
このあたりを整理しておこうと思う。
防災の専門家の計算ではなく、
「最近の暑さの中で、僕がどう見積もって、どう備えているか」という一例として読んでもらえたらうれしい。
■ 前提:6畳用エアコンと1000Whクラスのポータブル電源
まず、僕がイメージしている前提はこんな感じ。
- 部屋:6畳の個室(避難用の「一番涼しくしたい部屋」)
- エアコン:一般的な6畳用(冷房能力2.2kWクラス、定格消費電力 約500W前後)
- ポータブル電源:1000Whクラスを1台(カタログ値上の容量)
- 季節:真夏の夜〜日中(35℃前後を想定)
ここから、ざっくりとした「机上シミュレーション」をしていく。
実際の消費電力は、
- 部屋の断熱
- 外気温
- 設定温度
- エアコンの年式・省エネ性能
などで大きく変わるので、あくまでイメージを掴むための“目安”として見てもらえればと思う。
■ 1000Wh ÷ 消費電力で「理論上の稼働時間」をざっくり見る
まずは超シンプルに、
「ポタ電の容量(Wh) ÷ エアコンの平均消費電力(W)」
で、ざっくり稼働時間を見てみる。
6畳用エアコンの場合、「定格500W」と書いてあっても、実際の運転中は
- 立ち上がり:一気に部屋を冷やすので消費が大きい
- その後:温度が安定してくると、消費が下がる
という動き方になることが多い。
そこで、現実に近そうな消費電力として、
- 優しめ:200W平均で動いていると仮定
- 現実ライン:300W平均
- 厳しめ:400W平均
この3パターンで見積もってみる。
● パターン1:200Wで動いていると仮定した場合
計算はシンプルで、
1000Wh ÷ 200W = 5時間
かなり省エネで回っている想定なら、
「理論上は5時間くらい」という数字が出てくる。
現実には、ポタ電側の変換ロスやエアコンの立ち上がり消費もあるので、ここから少し削られるイメージ。
● パターン2:300Wで動いていると仮定した場合
次に、もう少し現実寄りの数字として300Wを置いてみる。
1000Wh ÷ 300W ≒ 3.3時間(約3時間20分)
「一晩まるまるは無理だけど、“暑さのピーク時間帯をしのぐ”には使えるライン」という感覚に近い。
例えば、
- 寝る前の2時間で一気に部屋を冷やす
- 明け方の1〜1.5時間だけ再度回して体を休める
といった「こま切れ運用」にすれば、体感としてはかなり楽になりそうだと感じている。
● パターン3:400Wで動いていると仮定した場合
真夏の立ち上がりや、断熱が弱い部屋を冷やす場面をイメージして、もう少し厳しめに見てみる。
1000Wh ÷ 400W = 2.5時間(2時間30分)
「2〜3時間をどう使うか」を前提に組み立てる感じになる。
例えば、
- 日中の一番暑い時間帯だけ、2時間だけでもエアコンを使う
- 夜寝る前の2〜3時間だけ、部屋を一気に冷やしておく
と割り切ることで、
「24時間涼しく暮らす」ではなく「体を壊さないための冷却時間を確保する」という使い方になってくる。
■ 連続運転より「こま切れ運転」で考えたほうが現実的

僕自身の感覚としては、
「1000Whでエアコンを一晩じゅう回す」のではなく、
「一晩の中で、どこで冷やすかを決めて使う」
というイメージに落ち着いている。
たとえば、こんな感じの考え方。
- 就寝前の1〜2時間:一気に部屋を冷やす時間
- 夜中〜明け方の1時間:体温が上がってきたときに再度冷やす時間
連続で3〜4時間回すよりも、「ここぞ」というタイミングに分けて使ったほうが、体感温度や睡眠の質に対しては効いてくる気がしている。
エアコンを「快適にするため」ではなく、「体を壊さないため」の装備として見たとき、こういう使い方が現実的かなと。
■ 僕が1000Whクラスを「防災目線でアリ」と感じている理由

もちろん、容量だけ見れば2000Whクラスのほうが安心感はある。
でも、
- 重さと持ち運びやすさ
- 普段づかいとのバランス
- 車への積み込みやすさ
を考えると、1000Whクラスは「現実的に運用しやすい上限ライン」という印象がある。
実際、僕は1000Whクラスと700Wh台クラスを組み合わせて、
- どちらかを家で使いつつ、片方は車で充電する(オルタネーターチャージャー)
- ソーラーパネルも併用する
というローテーションをイメージしている。
これも「完璧な防災プラン」ではなくて、
「真夏の停電の中で、せめて一部屋だけでもエアコンを動かせるようにしておきたい」
というところから逆算した結果、ここに落ち着いた感じだ。
僕が悩んで選んだ1000Whポタ電

以上を踏まえて、悩み抜いた結果選んだのがEcoFlow DELTA 3だった。
この製品については別記事で詳しくレビューをしている。
走行充電器との併用、普段使いのしやすさも含め現時点での僕の中での最適解だ。
■ まとめ:1000Whで「何時間動くか」より、「どこで使うか」で考える

この記事のテーマだった
「エアコンは何時間動く? ポタ電1000Whのリアル使用シミュレーション」
について、ざっくりまとめると、
- 200W平均なら理論上は約5時間
- 300W平均なら約3時間20分
- 400W平均なら約2時間30分
という目安になる。
実際にはここから変換ロスや環境差が入るので、
「この数字をそのまま信じる」というより、「イメージの土台」として使うくらいがちょうど良いと思っている。
僕自身は、
・1000Whで一晩じゅう冷やし続けることは期待しない
・真夏の一番きつい時間に「2〜3時間の冷却枠」として使う
・そのうえで、もう1台(700Wh台)とローテーションする
という前提で、防災と普段づかいのバランスを取っている。
防災の正解を語るつもりはないけれど、
最近の夏の暑さの中で、
「エアコンをまったく諦める」か「少しでも動かせる手段を持つ」かで、
見えてくる選択肢はかなり変わると感じている。
この記事が、ポタ電とエアコンの距離感を考えるときの、ひとつの参考になればうれしい。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
