真夏のある日、防災について考えていたとき、ふと立ち止まる瞬間があった。
「もしこの暑さの中で、電気と水が止まったらどうなるんだろう?」
冬の停電ももちろん大変だ。
ただ、体感として強く残ったのは、夏の方が生活の崩れ方が早いという感覚だった。
エアコンが使えない。
冷たい水が確保できない。
断水の中でトイレをどうするかも分からない。
考え始めると、夏の災害は「不便になる」というより、
生活の基盤が短時間で削られていく状況だと感じるようになった。
そこから、自宅避難を前提に、
「家族3人で、この環境を現実的にどう越えるか」
を一つずつ整理し直すことにした。
この記事は、専門的な正解をまとめたものではない。
自宅環境 × 夏災害 × 実際に考えて試した結果から、
僕なりに見えてきた判断の順番を共有するための記録だ。
夏の災害は「何から考えると整理しやすいか」

色々な装備や対策を調べるうちに、
僕の中では、優先順位を整理する軸がはっきりしてきた。
- 水(飲用・最低限の生活)
- 体温を崩さないための冷却手段
- 断水時のトイレ
食料や細かい装備は、そのあとでいい。
夏の停電では、まずこの三つが崩れると、判断力が一気に落ちる。
扇風機だけでは越えられない時間帯がある

ポータブル電源があれば扇風機は使える。
ただ、最近の夏を経験してから、限界もはっきり感じた。
- 湿度が高いと体感温度が下がらない
- 熱気が循環するだけで、室温そのものは下がらない
- 我慢できているつもりでも、消耗が静かに蓄積していく
この経験から、
「夏の災害は、扇風機前提では成立しない」
という前提に切り替えた。
エアコンは“快適装備”ではなく判断力を守る装置

僕が考えたのは、
エアコンを常時動かすことではない。
一番暑くて危険な時間帯を、何時間やり過ごせるか。
そこだけを守る、という割り切りだった。
弱運転と停止を挟みながらの運用なら、
1000Wh前後のポータブル電源でも、数時間の冷却は現実的だった。
重要なのは、
「ずっと動かす」ではなく、「撤退ラインを決めておく」ことだと感じている。
冷房を成立させるために、電源をどう考えたか

僕が考えたのは、エアコンを常時動かすことではなかった。
一番暑くて、判断力が削られやすい時間帯を、どう越えるか。 そこだけを守るために、電源を使う、という発想だった。
弱運転と停止を挟みながらの使い方であれば、 1000Wh前後のポータブル電源でも、数時間の冷却は現実的だった。 重要なのは、最大何時間動くかではなく、 「ここまで来たら切る」という撤退ラインを、先に決めておくことだと感じている。
そう考えるようになると、 電源は「大きさ」や「容量」よりも、 どう回復させるか、どう使い切らないか、という設計の話になっていく。
冷房をどう守るかを考えることは、 そのまま防災電源全体をどう組み立てるか、という話につながっていった。
トイレは“何とかなる”が一番危ない

断水時のトイレについて調べる中で、
マンションでは排水逆流のリスクが現実的に存在することを知った。
そこから、
「流せる前提」を捨てる判断を先にした。
家族3人で、一週間前後を想定した簡易トイレを備え、
使い方まで含めてイメージしておくことにした。
トイレの判断が曖昧なまま残っていると、
水や電源の使い方まで引きずられる。
冷たい飲み物があるかどうかは想像以上に効く

夏の停電で体調を大きく左右するのは、水分管理だ。
特に「冷たい状態を維持できるかどうか」は、想像以上に差が出る。
ポータブル冷蔵庫は贅沢装備に見えるかもしれない。
ただ、少ない電力で確実に体調を支えてくれる点では、夏災害との相性は良い。
街の状況次第で必要になる装備もある

これは必ず使う、という話ではない。
ただ、街の状態によっては必要になる装備がある、という前提は持っておきたい。
- ゴーグル
- マスク
- ニトリル手袋
- 鉄板入り長靴
- ヘルメット
使わずに済むなら、それが一番いい。
ただ、必要になった時に「持っていない」状況は避けたかった。
僕が考えた夏の自宅避難・優先順位

- 水(生活の基盤)
- 体温を崩さないための冷却手段
- 断水前提のトイレ
- 冷却・飲料維持
- 食料
この順番は、万能ではない。
ただ、マンション住まい・家族3人・真夏の停電という前提では、自然に落ち着いた順だった。
おわりに

防災には、万人に共通する正解はない。
大事なのは、自分の住環境と季節に合わせて、判断の順番を持っていることだと思っている。
この記事が、
夏の災害を考えるときの「考え始める位置」として、
誰かの判断を少しだけ軽くできたら嬉しい。
素人だけど、検証して最適は選ぶ。
