昼の池が静まり返り、スプーンもクランクも沈黙して、魚が水面を意識しているような気配だけが残る時間がある。
そんな“やる気ゼロの時間”で、ぼくが最後の一手として入れるのが SMITH「カディス」だ。
強いアクションでもなく、派手な波動でもなく、ただ静かに漂わせて“なんとなく口を使わせる”。
釣れた時の満足感は、とんでもなく深い。
ここではカディスを実際に使い込んだ視点から、使いどころ、使い方、実績カラーまでをまとめる。
カディスとは|24mm・1gの小粒トップが持つ“寄り添う力”

カディスは 24mm・1g の小さなフローティングプラグ。
浮力と弱波動を活かして、水面〜水面直下の魚に“近づきすぎない距離”で見せるルアーだ。
派手に動かすルアーではない。
魚の目の前をゆっくり漂わせ、最後の最後で「つい食ってしまう」瞬間を作るのが役割になる。
ぼくの位置づけ|昼のスレた時間の“最終トップ”
ぼくの中でカディスは、完全に「昼・無反応・スレ」の時間に使うルアーだ。
マイクロスプーンで拾い切り、ペピーノで誘い切り、まだ水面に気配が残っている時。
デカミッツやミッツドライでは強すぎると感じたときに、ふわりと投入する。
動かすのではなく“置く”に近い感覚で、水面に近づける。
これでようやく、気まぐれの一口が出る。
使い方|“漂わせる”と“潜らせて浮かせる”の二つだけ
カディスの釣りはシンプルだ。
- 見えている魚の鼻先にただ漂わせる
- わずかに潜らせ、浮上で食わせる
ぼくのメインは前者。
ゆっくり浮力を感じながら、じっと待つ。
そこで魚が「なんとなく」口を使う。
後者は“逃がす”ニュアンスを出したいときに有効で、少し潜行させてからの浮上がスイッチになることがある。
実績カラー|スプラッシュベリーが一軍

ぼくが最初に投げるのは、必ずスプラッシュベリー。
派手すぎず、でも水面での存在感が薄くならない絶妙な色で、弱いバイトでも気づきやすい。
トップで釣る気配がある日の“入口カラー”としてとても扱いやすい。
魚が警戒している昼の時間帯でも、無理なく近づける安心感がある。
カディスが刺さるシーン|“本当にダメな時間”の救済ルアー
ぼくの経験上、カディスが最も効くのは次の条件だ。
- 昼の完全無反応の時間帯
- 水面にわずかな気配がある日
- トップで出ないけど、魚は表層に寄っている時
- サイトで魚が止まっている位置が分かる時
とにかく“何をやっても釣れない時間”をどう乗り越えるかがカディスの役割になる。
釣果が爆発するルアーではない。
ただし一本出た瞬間、その日の満足度を一気に引き上げてくれる。
まとめ|“渋いトップで一本”の満足感をくれるルアー
スプーンでもダメ。
沈めてもダメ。
ペピーノでも拾えない。
そんな時間に、トップで一本を狙えるのがカディスだ。
漂わせるだけの静かな釣りなのに、魚がゆっくり浮いてきて吸い込む瞬間は忘れられない。
渋い日ほど、この小さなトップが輝く。
素人だけど、検証して道具は選ぶ。
