徳島県のアメゴ釣り堀「木魚屋」に行ってきた

子連れで行ける!アメゴ釣り堀「木魚屋」に行ってきた
釣りに行きたい…バーベキューもしたい…
なんやったら両方同時にしたい!
海釣りで砂浜や海岸でバーベキューってのも考えましたが、海釣りで釣れる魚とBBQって案外相性悪いのです。
例えばアジやキスなどが釣れてもBBQで焼いてもイマイチで、どっちかというと相性いいのはアメゴやニジマスなどの川魚。
しかし天然のものを狙うと山奥の渓流を登っていく本格的な釣りになってしまい、到底子どもたちには難しい、ましてバーベキューはもっと無理。
そこで子どもたちでも簡単に川魚が釣れる、と言えば釣り堀。
アメゴやニジマスが釣れる釣り堀でバーベキューもできる所を探してみたところ、徳島県にある釣り堀がヒットしました。
「木魚屋」という徳島県は木屋平という結構山奥にある釣り堀ですが行ってみました!
遠方だけに行ったけど誰もいないというのはつらいので、予約はしといたほうが良さそうです。
基本定休日とかはないですが、開いていないときもあるかもしれません。
電話予約はこちら↓
0883-68-3907
徳島県美馬市木屋平にある「木魚屋」へのルート
では「木魚屋」へのルート。

まず最寄(と言っていいのかわからない距離ではあるが)のJR穴吹駅からのルート。
車で1時間ちょっと、なかなか険しい山道です。
一応ほぼ全道中舗装路ではありますが、片側通行で車同士で対向できないぐらいの狭い道が多いです。
とはいえ途中美馬市役所木屋平支所とかがあるぐらいの主要道路(いちおう国道)で、ミニバンとかSUVなど大きめの普通車でも通れるぐらいの幅はあります。

ちなみに徳島方面の東から行く場合はナビ上で以下のルートを示されるかもしれません。
穴吹駅より2駅東の阿波山川駅からのルートですが、こっちの道はさらに大変です。
地図をパッとみた感じでも分かりますが、カーブが急だったり、ガードレールのない道があったり先ほどのルートよりさらに険しいです。

こんな山奥をひたすら走り続けます。
帰りにこちらのルートを走ってみましたが途中で後悔しました。まさに酷道(笑)
山道の運転に自信がない方は、最初のルートをオススメします。
それから同乗者で車酔いする方がいれば酔い止め必須ですね(笑)
アメゴ釣り堀「木魚屋」はこんなところ


40cm近くありそうな結構大きな魚もいます。
釣り場の周辺は広場になってて小さな子どもでも遊べます。



網、軍手、トングなどもあります。後方に見えてるように水道もあります。
炭も販売されてるのでほぼ手ぶらで来てもバーベキューできます。
※片づけはもちろんセルフサービス!




川遊びもできるけど、水量多い時は危ない
すぐ横では穴吹川が流れており、釣り場から降りて川遊びもできます。
上流ということですごい綺麗で川底が余裕で見えるほど透明。

降りていく階段もありますが、柵などないので落ちないようにご注意を。
この日は雨後で流量が増えてて、流れも速く川遊びは危険と判断し断念。

釣る
まず入り口付近にあるこの小屋で受付、支払いします。


釣り竿1本につき500円。
人数は関係ないので、例えば4人で行って2本だけ借りるということも可能です。
プラス釣れた魚1kgにつき2,500円必要です。
(魚のサイズが大体15cmで100gほど)
仮に数匹しか釣れなくて1kgに満たない場合でも2,500円の費用になってしまいますが、1kgに満たない分の魚はもらえるかも…?
1kg以上釣れた場合は100gあたりの費用になります。
(例えば1,4kg釣れたら2,500円+1,000円=3,500円)

借りる釣り竿やバーベキューの炉などの数量を受付表に記入。
今回は釣り竿2本とバーベキュー炉を1か所借りました。
費用は魚の計量後、最後にまとめて支払います。

仕掛けの作り方が分からない方でもOK、すでにセットしてくれています。
糸が切れたりしても何度でも竿ごと交換してもらえます。

エサはなくなったら追加でもらえます。
この日はサービスで頂きましたが、いつもサービスかどうかは分かりません(笑)

一般的な釣り針にある「カエシ」と呼ばれる、一度魚の口に掛かったら外れにくくするものがありません。(釣り用語的に言うとバーブレスフック)

※これ。
ですので誤って人の手や体に刺さっちゃっても、カエシのある針は外すのが大変ですが、これならすぐ外れます。もちろん痛いけど(笑)
逆に魚の口に掛かっても外れやすいってこと…

んでこのカエシのないバーブレスフックに練りエサをこんな感じで付けます。
針が極力見えないようにつけた方が良い。たぶん。
そんなこんな準備ができたらいよいよ釣りスタート!
「木魚屋」における釣りテクニックとは?
まずは親の僕が颯爽とお手本を見せてあとは子どもに楽しんでもらおうという作戦。
釣り堀ということで入れ食いなんだろうなーと思ってました(なめてました)。
が。が。が。
まったく釣れない…
仕掛けを投入した瞬間は魚が寄っては来ますが、触りもしない。
水深は1mぐらいと思われますが、表層や中層、底などいろいろな層で待ってても当たらない。
誘いを入れるために竿を軽く動かしてみても当たらない。
で、たまにエサを食べて掛かった!と思ったら先述の通りバーブレスフックのためすぐに外れてしまう…
お手本を見せるどころか親が意地に(夢中に)。
で、いろいろ試すこと数十分後、ようやく1匹目が釣れました!

小さい魚に申し訳ないですがキープ。(リリースは禁止なので)
その後コツをつかんで数匹がポンポンと釣れた。
釣りテクニックとしては季節や時間帯などその日の状況にもよるし、釣り方を考えるのも楽しみだと思うのでぜひ現地でいろいろ試してみてください。
どうしても釣れない場合は管理人のおばちゃんに聞けばコツを教えてくれるかも。
僕も教えてもらってようやく釣れるようになりました(笑)
ヒントはアメゴの性格を意識することですかね…

少しコツつかんだかな?というところで子どもにパス。
幼稚園児にもなれば自分でエサを付けて一人で釣りできるぐらいになってました。
釣り堀の水深も浅いので最悪落ちても(ダメだけど)足は着くぐらいのため安心。
バーベキュー炉からも目の届く範囲なのでバーベキューの用意をしながら見守ります。

ちなみに最終的には焼いた2匹と別にこれだけ釣れました(合計8匹)。
少しオーバーしちゃってこれで1.2kg(3,000円)。一番大きな魚で約200gでした。
もちろん持ち帰りできますので、氷を入れたクーラーボックスを忘れずに持っていきましょう。
塩焼きで食べましたが、やはり大きいほうが脂がのっておいしかったです。
釣ったアメゴでバーベキュー!!
続いて釣ったアメゴを食べるためバーベキュー。


管理棟の横に流しがあるのでこちらで内蔵の処理できます。(セルフ)


串も借りれますし、塩も頂けます。
網で焼いちゃうと、身が網にくっついちゃうので網に乗せずに焼いた方がイイです。
写真のように肉なども持参して焼くのもOK。
身がフワフワで臭みもなく、スーパーで販売されているのと比べると別物です。
大型になるほど脂がのってて、また大自然の中でBBQというのも拍車をかけて美味しく感じました。
(追記)2回目の訪問。ルアー釣りは?

2020年3月追記。2度目の訪問してきました。
今年は2月までお休みしていたらしく、3月からのオープンでした。ってことで前回よりお客さんも多かったです。(もっとも多いタイミングで10名ぐらいはいたかな?)
そして釣り、前回訪問時より活性高く、釣り始めからほぼ入れ食い。


前回釣れた明らかに小さすぎる魚はおらず、平均サイズ大きかった。


合計約1.5kg(竿代込みで約5,000円)、ちと釣りすぎ…
ただ、魚はこのサイズになると脂ものってて大変美味しかったです。
そして最後に個人的に気になってた、スプーンなどを使用するルアー釣りできないか?問題。
実は前回訪問時にルアー釣りしている人がいたため気になっていました。

管理人さんに問い合わせてみた。
「お客さんが多い日は糸が絡んだりして迷惑がかかるからNG」
とのこと。つまり他にお客さんがいない日であればルアーOKの可能性ありかも。
ただし、正式にルアー釣りのコースがあるわけではないので、勝手にルアー釣りするのは絶対やめましょう!!
必ず事前に管理人さんに確認のうえで行ってください。
まとめ
そんなこんなでアメゴ釣り堀「木魚屋」釣行記&BBQ記。
子どもでも釣りはもちろん、広場で遊ぶ、虫とりできる、バーベキューや川遊びなど、いろんな楽しみ方ができる「木魚屋」さんでした。
規模はそこまで大きくない釣り堀ですが、魚影は濃く、大型サイズもいて、かつなかなかテクニカル、大人も夢中になれる釣り堀ですね。山道はなかなか大変ですが。
そして何より子供たちにとって(大人も)貴重な体験ができる。
普段見る、スーパーに並んでいる魚はどうしても「食べ物」として見てしまいがちですが、実際に池で泳いでいた魚を自分の手で釣ってさばいて食べる、という一連の流れから魚は「生き物」であると体験できます。
大人が子どもに命は大切だ、と教えなくても、こういう体験をすることで感性豊かな子どもは自然と学んでいるものなのでしょう。
あまり焼き魚を食べない息子が釣った魚を食べるということで何か感じるものがあったのかなーと。
そんなこんなで、単純に釣りして楽しかった!魚を食べて美味しかった!だけでなくいろんな勉強もできる釣り堀「木魚屋」でした!
余談:アメゴとは。マスやサケとどう違う?

余談ですが、アメゴってサケ科の魚っていう知識ぐらいしかなく、どういう魚なんだろう?と思い調べてみました。
まずアメゴはサクラマスの亜種(大きくは同じ種ということ)であり、その中で海に降りず一生を淡水で過ごす個体をアメゴとよびます。
また地方によって呼び方が違って一般的には「アマゴ」といわれ「アメゴ」は近畿や四国での呼び方。英語でも「Amago salmon」と呼ぶ。
ちなみに海に降りる個体はサツキマスとよばれます。
淡水で一生を過ごすアメゴに似た生態にヤマメという個体がいるが、外観が若干違うことと分布域が違うのです。(ただ最近は放流によって本来の分布域は乱れているらしい)
一般的にこれらの海に降りない魚を英語でトラウトと呼び、海に降りる魚はサーモンと呼ばれている。(でもアメゴは英語で「Amago salmon」っていう不思議)

マスは白身でサケは赤身みたいなイメージがあるけど実はどっちも白身魚。
サケが赤身である理由は、大きくなるとエビやカニなど甲殻類を食べるようになり、それに含まれる物質で身が赤くなっていくから〜だそうです。
ですから海に降りないトラウトも大きくなってエビなどを食べ始めると身は赤くなっていくのです。
ただ実際はアメゴやヤマメなどはそこまで大きく育つ個体が少なく、30cmに満たない個体を食べる機会が多いため白身というイメージがついているのだと思われます。
まだまだたくさんの亜種がいるみたいで、奥の深い魚アメゴでした。